電池事業を開始するにあたって

 弊社、株式会社I・D・Fは2011年に起きた東日本大震災の被害を教訓にFRS(水に浮くシートカバー)を販売する会社として2013年にスタートしました。

 石巻で製造し、「地域を育てる」をスローガンに東日本大震災で疲弊した地域を振興する為に廃校となった地元小学校を利用して2019年よりリチウムイオン電池工場を開始しております。

 今や電池は自動車をはじめ、あらゆる生活用品及び産業機器に使われ、なくてはならないものになっています。一方、地球規模の温暖化に対応するため、CO2削減が世界的に叫ばれています。日本では「エネルギー転換部門」からのCO2排出量が最も多く、これを太陽光・風力・地熱など再生可能なエネルギーを使ったものに変えて行くことはたいへん有意義なことです。これらは天候に左右され、コントロールするのが難しいという弱点がありますが、そうした再生エネルギーの不安定性を解決する装置として期待されているのも電池です。家庭においても自家用太陽光発電パネルで作った電気や安価な深夜電力を貯めておき、日中の電気使用のピーク時に使用し、あまった電気を電力会社に販売する事は経済的にも嬉しいことです。私たちは今後ますます需要が伸びて行く電池セル及びモジュールの製造までを担当し、この利用については希望されるお客様と一緒にそして当社のノウハウを提供させて頂きながら、市場に出したいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。